このテーマを、あなたの本や出版導線に変えたい方へ
cortis出版では、専門知識・経験・既存コンテンツをもとに、Kindle出版、紙の本、書籍LP、SEO記事導線までまとめて設計します。原稿がない段階でも相談できます。
原稿を書き終えた瞬間は、すぐに公開ボタンを押したくなるものです。しかし、読者が目にするのは執筆中の努力ではなく、完成した一冊だけ。入稿前の短い点検が、読みやすさと信頼感を大きく左右します。
1. 章の抜けと重複がないか
目次と本文を横に並べ、章番号、章タイトル、掲載順を照合します。原稿を複数ファイルで作った場合は、結合時に同じ章が二度入ったり、一章だけ抜けたりしやすくなります。電子書籍では目次リンク、紙の本ではページ番号も点検対象です。
2. 見出しの階層が揃っているか
大見出し、中見出し、小見出しの見た目が章ごとに違うと、読者は現在地を見失います。Markdownなら見出し記号の数、Wordならスタイル名を確認すると、目視だけより確実です。
3. 図表と画像の権利・可読性に問題がないか
画像は「置いてある」だけでは不十分です。使用許諾が確認できること、本文から参照されていること、縮小後も文字が読めることを確認します。出典が必要な図表には、読者が辿れる形で出典を付けます。横長の表はスマートフォンで読みにくいため、列を減らすか箇条書きへ変える方法もあります。
4. 奥付と著者情報が最新か
奥付の発行日、著者名、発行者名、問い合わせ先は、以前の本からコピーしたまま残りやすい箇所です。プロフィールに古い肩書や終了済みサービスが入っていないかも確認します。連絡先は公開してよい窓口だけを使います。
5. 表紙が小さな表示でも読めるか
販売ページでは、表紙は小さなサムネイルで表示されます。スマートフォン上のサイズまで縮め、タイトルを読めるか確かめてください。紙の本では、表・背・裏表紙の範囲、裁ち落とし、背幅、バーコード用余白も必要です。本文のページ数が変わると背幅も変わるため、紙表紙は本文確定後に仕上げます。
6. 商品説明と原稿の約束が一致しているか
商品説明で「完全版」「誰でも必ずできる」など強い言葉を使い、本文が期待に応えられなければ、読者の失望につながります。誰のどんな悩みを扱い、読後に何が整理できる本なのかを誇張せず書きます。健康・法律・投資など影響が大きいテーマでは、断定や保証を避け、情報の前提と限界も示しましょう。
7. 実機プレビューを最後まで通したか
変換に成功したことと、読みやすいことは別です。冒頭から最終ページまで送り、改ページ、孤立した見出し、文字化け、余分な空白、リンク切れを確認します。紙版はPDFのページサイズと余白、電子版は文字サイズ変更時の崩れを重点的に見ます。
点検を出版工程に組み込む
チェックは記憶に頼らず、毎回同じ順で行うのが安全です。原稿完成、変換、プレビュー、修正、再プレビューを工程表に入れておけば、締切直前でも確認を省きにくくなります。
cortis出版では、原稿の構成整理から電子版・紙版の入稿準備まで、必要な工程を一冊ごとに組み立てます。何を先に確認すべきか迷っている方は、現在のファイル形式と完成度から整理できます。
入稿前点検を二人で分ける方法
著者は内容と固有名詞、制作担当はファイル仕様と表示を中心に確認します。同じ人が連続して見る場合は、原稿編集の直後にプレビューせず時間を空けます。確認者、確認日時、対象ファイルのSHA-256を記録すれば、後から別版を見ていた事故を防げます。
章ごとのチェック表には、ページまたは見出し、問題、修正担当、再確認状態を残します。「確認済み」だけでは、何を見たか分かりません。画像なら権利と解像度、リンクなら遷移先、表なら見出しと数値を分けます。
EPUBと紙版で異なる最終確認
EPUBは文字サイズを変え、目次リンク、脚注、画像、改ページを複数端末で見ます。紙版PDFは判型、ノド側の余白、裁ち落とし、ページ番号、白ページ、見開きの左右を確認します。一方のプレビューが通っても他方の品質を保証しません。
KDPなどのプレビューで警告が出なかった場合も、誤字や内容の抜けは自動検出されません。先頭から末尾まで人が読み、奥付と販売情報の一致まで確認します。
差し戻しが出たときの戻り先
誤字は原稿、画像の粗さは素材、改ページは組版設定、説明文との不一致は書誌情報へ戻します。完成PDFだけを直接修正すると、次回出力で同じ問題が戻ることがあります。正しい元データを直し、新しい版番号で再生成します。
修正版は旧版を削除せず、現行版と一世代前を区別して保管します。提出対象のファイル名をマニフェストに一つだけ指定し、似た名前から選ばない運用にします。
提出対象を一行で固定する
最終マニフェストには本文、表紙、書誌情報の各ファイル名とSHA-256、確認者、確認日時を一行ずつ記録します。提出担当は一覧にないファイルを選ばず、アップロード後にも同じページ数・サイズが表示されるか照合します。これにより「最新版」という曖昧な名前へ依存しません。
最終プレビューの閲覧条件
PCの大画面だけでなく、想定読者が使う端末サイズや紙の実寸で確認します。拡大表示だけでは、通常倍率で小さ過ぎる文字や図表を見逃します。紙版は家庭用印刷の縮小ではなく、指定判型に近い見本でノドと外側の余白を見ます。
チェック時は修正をその場で重ねず、まず指摘一覧を完成させます。同じ原因による問題をまとめ、元データの一か所を直して再生成します。ページごとの場当たり修正で版の一貫性を壊さないようにします。
最終チェックを二人で分ける場合
著者は固有名詞、数字、引用元、意図した表現を確認し、制作者は目次リンク、改ページ、画像解像度、ページ番号、奥付を確認します。同じPDFへそれぞれがコメントを入れ、修正版ではコメント番号ごとに対応済みか照合します。KDP原稿チェックは「読んで問題なかった」で終えず、誰が何を見たかを残すと、再提出時の巻き戻りを防げます。
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