2025年6月のGoogleコア更新が完了｜SEO最新情報

ニュース概要

公式発表の要点

一次情報（Google Search Status Dashboard）の記録から、確認できる事実を整理します。

• ロールアウト完了の注記が2025-07-17付で掲載。
• 同ダッシュボードは、検索システムの更新・障害・重要告知を時系列で公開する公式情報源です。

変更点／影響範囲

評価軸は関連性・有用性・信頼性の総合です。コンテンツの網羅性や一次情報への適切な引用、執筆者の明確化、体験（UX）などが相対評価に影響します。

よくある誤解

• 順位低下＝違反ではありません。評価基準の再配分による相対変動です。
• 完了直後の大改修は推奨されません。まずは1週間、データ推移を観察してから対処します。

比較と時系列（前回との違い）

2025年は3月と6月にコア更新が発生しています。年内に複数回の見直しが行われる流れは近年の傾向と一致しており、短期のテクニックよりも、テーマの専門性・独自性・読了率や二次行動（回遊・保存・共有）に資する構成がより重視されていると解釈できます。

自社の過去アップデート期との比較では、「影響を受けやすいテンプレ構成」や「情報鮮度の古い集合記事」が相対的に弱まるケースが多く、反対に一次データ・現場観察・明確な著者性を伴う記事は比較的安定しやすい傾向があります。

影響と背景（業界・ユーザー・SEO/UX）

検索品質の向上は、ユーザーの探索コスト低減につながります。業界側は、単一指標に偏らない編集設計（例：見出し階層の一貫性、結論の前方配置、要点の箇条書き、引用と出典の明示、専門用語の初出での簡潔説明）を整えることで、評価軸に対して安定的に応答できます。

出版・KDPやB2Bサイトでは、誰が・どの立場で・何を根拠に述べているかが読者の意思決定に直結します。著者プロフィール、組織の説明、問い合わせ導線まで含めた総合的な信頼設計が重要です。

計測の見方（GSC/GA4の最短ルート）

Search Console（GSC）

• 対象：ウェブ検索／画像検索などを分けて週次比較。
• 指標：クリック・表示回数・平均掲載順位・CTR。クエリ／ページ／国を個別に見ます。
• 観点：上位10〜30位帯の押し上げ・沈み込み、ブランド／ノンブランドの切り分け。

GA4

• 対象：自然検索流入のセッション・直帰・滞在・CV。LP（ランディング）単位で評価。
• 観点：検索流入の減少がCVRで補われていないか、内部回遊の質が上がっているか。

実務ポイント（誰が／いつまでに／何を）

• SEO担当（〜2025-09-10）：GSCで完了後1週間以降の週次比較を実施。主要クエリ／上位ページ／国別の動向を確認。
• 編集チーム（〜2025-09-17）：E-E-A-T（経験・専門性・権威性・信頼性）観点でキーページを点検。タイトルの明瞭化、要約、参考文献の整備。
• 経営層（〜2025-09-17）：自然検索の流入・CVR・収益影響をモニタリング。必要に応じて広告・SNS・メールの配分を一時見直し。
• Web運用（随時）：不要キャッシュ、旧ABテスト、古いプラグイン設定を整理。サーバログの5xx増加やCLS悪化の兆候を確認。
• 広報・CS（随時）：社内外向けの短文テンプレを用意（「完了済み」「観測期間を置く」「週次で共有」）。

FAQ（よくある質問）

Q. 順位が下がりました。すぐにリライトすべき？

A. まずは1週間の観測期間を置き、影響範囲と原因の仮説を整理してから対処します。

Q. どのページから手を付けるべき？

A. 「流入×収益寄与」が大きいページ、または上位圏から外れた“惜しい”ページ（11〜20位帯）から着手します。

Q. コア更新と手動対策の違いは？

A. コア更新は広範な再評価、手動対策は個別サイトへの措置です。Search Consoleのメッセージ有無も確認します。

出典

1. Google Search Status Dashboard：June 2025 core update（開始・完了の記録）
2. Rankingの履歴（所要期間の記載）
3. Core updates とサイト運営の指針（公式ドキュメント）