なぜ、5,000円マーケティングを始めたのか?
1|交流会で突き刺さった”現場の矛盾”
交流会に通って強く感じたのは、「売上を伸ばしたいのに、マーケにお金も時間も割けない」という矛盾が、想像以上に多くの人を足止めしている現実だ。
制作会社にHPを頼めば100万円級。安いプランでも初期20万円+運用2万円/月。SNSは翌週にはアルゴリズムが変わり、昨日の勝ち筋が通用しなくなる。本業はプロフェッショナルなのに、集客や営業という”攻めの時間”に投資できない。
結果、「相談はあるのに、手が動かない」状態が生まれる。会議が増えて、原稿が増えて、締切だけが近づく。頭では分かっているのに次の一手が決められない——この空気を、僕は何度も見てきた。
大改造は意志と工数が要る。けれど、売上に効くのは実はミリ単位の改善の積み重ねだったりする。僕がやりたいのは、その1センチを今すぐ動かすことだ。
2|だから「5,000円」から始める
僕が選んだのは、小さく速く”当たる一手”を重ねるやり方。まず5,000円で1か所だけ確実に良くする。やることは派手じゃない。だけど、数字は動く。
- LPのヒーロー差し替え:抽象コピーをやめて「悩み→約束→期限(または所要時間)」へ。例)「サイトが伸びない」→「30分で原因を一緒に整理」→「今週3枠」
- FAQを3問だけ追加:価格/時間/対象外(できないこと)を先出し。迷いを潰す。
- CTAの文言最適化:「お問い合わせ」を「30分で整理」「今日中に叩き台3案」など数字化。
- タグの役割整理:回遊用/演出用(例:素敵な人の紹介)/収益導線用の3レーンに分ける。
この程度の最小改修でも、CVR+0.5〜1.5pt、離脱率−5〜10%は普通に起こる。大改造は最後でいい。当たった手だけ横展開する。これが、現場の最短距離だ。
3|「安くて良い」を出せる根拠(うちの台所事情)
安いから薄い——では意味がない。5,000円でも厚みを作れる理由は、現場のストック×編集設計×AI運用の掛け算にある。
8店舗のパーソナルジムを初月黒字化
オペと集客導線をミリ単位で整えるやり方を、現場で擦り合わせてきた。小さい一手で数字を動かす”勘”がある。
出版300冊超の編集設計
伝わる骨組み(悩み→約束→期限、数値→背景→示唆、FAQの順番)を分解・再利用できる。言葉と構造で意思決定の摩擦を下げる。
AIの前提設計
構成・文言・FAQ・タグ設計を半自動で高品質に立ち上げる。人が”考えるべきこと”に集中できる土台がある。
だから、5,000円で「安いけど薄くない」を出せる。
4|正直な話:これは”フロント商品”です
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理由はシンプル
成果が出たら次の投資に進めるからだ。
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アップセルの設計
売上や指標が動いたら、顧問(月2万円)で運用を回し、改善の速度を上げる。相性が良ければ、ジムFC(加盟金100万円)など事業連携にも広げる。
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紹介を生む仕組み
価格の敷居が低いほど勧めやすい。しかも一点突破で再現性が高いので、話が早い。
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誠実な入り口
5,000円は、お客さまの成果づくりと、僕のビジネス拡張を両立させる設計だ。お互いが前に進める”誠実な入り口”にしている。
5|この価格で”何をする”のか(提供範囲と粒度)
1テーマ=1か所=60分前後で、次のいずれかを実施(直接反映 or 指示ドキュメント納品)。
Before:抽象コピー+装飾
After:悩み→約束→期限(or 所要時間)で一文完結
期待効果:滞在時間+10〜20%/CTAクリック+8〜15%
追加する3問:価格/時間/対象外
ポイント:対象外を正直に書く(信頼>短期CV)
期待効果:離脱率−5〜10%
Before:「お問い合わせ」
After:「30分で整理」「当日2枠」「見積り3案48h」など数字と希少性
期待効果:送信率+0.5〜1.5pt
レーン分け:回遊用/演出用(例:素敵な人の紹介)/収益導線用
表示設計:横スクロール+カード化(演出タグは露出強め)
期待効果:内部回遊率+10〜25%
6|”安さ”の危険と、僕が守る線(責任範囲の明記)
安い=雑、にはしない。線を引く。
✓ やる
- 文言・構造・導線・タグの最小改修
- SWELL標準で実装
- 変更点の記録・スクショ
✗ やらない
- 大規模リデザイン
- 撮影・新素材制作
- 複数テーマ同時着手
- 恒常解析の丸抱え
代替:テーマ制約が強い場合は、コピペ可の代替コードや文言案を納品
安全:変更前にバックアップ(差分メモ+スクショ)、復旧手順も添える
小さく始める代わりに、誠実さと速度を約束する。
外したら即撤退、当たったら増やす。現場基準で進める。
7|口コミが”勝手に広がる”仕組み(紹介される理由)
5,000円で体験の最小単位を改善すると、なぜ紹介が起きるのか。
- 短期で数字が見える
結果が話題化しやすい。 - 敷居が低い
同業・知人にも勧めやすい。 - 一点突破で再現性
他業種へそのまま流用できる。 - 語りやすいストーリー
「5,000円の一手でCVRが上がった」——覚えやすい。
フロントの5,000円は、人脈が自走する起点として置いている。
8|申し込み〜実装〜軽計測(運用フローの実際)
- 申込み
URLと「今一番困っている点」を一言で共有。 - 設計(15分)
目的→要件→文言案をワンペーパー化。 - 実装(20分)
1テーマに集中して最小改修。 - 共有(5分)
変更点・想定インパクト・追跡方法をSlack/メールで送付。 - 軽計測(翌週)
Before/Afterを”1指標”だけ比較。 - 判断
当たり→横展開プラン提示/外れ→即撤退し別手を提案。 - 原則60分完結。迷いを残さないのが目的。
9|よくある質問(Q&A)
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5,000円で本当に変わるの?大きくは変えません。ただし、CVR+0.5〜1.5ptや離脱率−5〜10%の底上げは現実的です。これを横展開して”面”で効かせます。
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何から手をつけるべき?入口→出口→不安→回遊の順。ヒーロー(入口)とCTA(出口)が整っていない状態で中身を直すと、コスパが落ちます。
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効果がなかったら?即撤退。別の一手を試します。躊躇わず切り替えることが”スモールブースト”の肝です。
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継続プランは?結果が出たら顧問(月2万円)で週次運用に移行。勝ち手の横展開と、月次の小改修を続けます。
10|最後に——「今日の1か所」からご一緒に
完璧を待つより、今日の1か所だ。
小さく当てて、当たった線だけ太らせる。その積み上げが売上を連れてくる。
僕が5,000円マーケティングを始めた理由は、たったこれだけ。現場を、前に進めたいからだ。
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