『ストックビジネスの教科書 プロフェッショナル』は、単発売上に追われる経営者・個人事業主が、「毎月積み上がる収益構造」をどう作るかを考えるうえで、非常に実務的な一冊です。
私はcortis出版の代表として書籍制作・Kindle出版支援を行いながら、cortisパーソナルジムの運営、Web制作、AI活用、音楽配信など複数の事業を並行して進めています。事業が増えるほど強く感じるのが、「フロー型の売上」と「ストック型の売上」の違いです。
フロー型の売上は、仕事をした分だけ入ってくる収益です。制作代行、単発セッション、単発コンサル、単発案件などが代表例です。一方、ストック型の売上は、仕組みや契約が積み上がることで、毎月継続的に入ってくる収益です。月額会員、サブスク、印税、保守契約、ライセンス、FC、継続支援などがこれにあたります。
本書は、ストックビジネスの定義、分類、作り方、収益ユニット、改善、そして将来的に売却できる事業設計まで踏み込んでいる点が印象的です。
この本を手に取った理由
cortisグループを経営していく中で、常に考えていることがあります。それは、「単発の売上ではなく、毎月積み上がる収益構造をどう作るか」です。パーソナルジム、出版事業、Web制作、AI活用支援、音楽配信など、事業を広げれば広げるほど、売上の種類が増えていきます。しかし同時に、時間も体力も分散します。すべてを自分の労働時間に依存させてしまうと、どこかで限界が来ます。
本書は、その問いに対してかなり具体的に向き合える本でした。「サブスクを作りましょう」という浅い話ではなく、ストックビジネスの定義から、収益ユニット、チューニング、売却できる事業設計まで一気に学べます。
書籍の概要
著者:大竹啓裕(株式会社アットオフィス代表取締役社長・株式会社ストック総研取締役会長)/出版社:ポプラ社/発売年月:2016年11月/ページ数:287ページ/ISBN-13:978-4591152430。シリーズ前作『ストックビジネスの教科書』の実践・発展編で、ストック思考・作り方・収益ユニット・チューニング・売却まで踏み込んだ6講構成。
刺さったポイント3つ
1. ストックビジネスの定義と4分類が実用的
本書ではストックビジネスを「継続してお金が入る」かつ「売ることができる」という2条件で定義しています。既存事業をストック化する4分類「貸す」「認める」「消費・劣化」「改善する」で自社を棚卸しすると、新規事業を作る前に既存の中に眠るストック化の種が見えてきます。cortisジムなら月額会員(改善する)、出版事業ならノウハウライセンス(認める)などへの発展が考えられます。
2. 「チューニングが9割」という考え方
多くのビジネス書は作り方に焦点を当てますが、本書は「作った後の調整」に紙幅を割いています。継続率、解約率、粗利、提供工数を見ながら少しずつ整える。cortis出版のプラン設計でも価格・提供範囲を何度も調整してきた経験があり、「値付けは社長の意思そのもの」という表現が深く刺さりました。
3. 事業売却を前提にした設計思考
「売ることができるビジネス」を作る視点は、日本の中小企業・個人事業主にとってまだ珍しいテーマです。しかし、代表がいなくても回る仕組み、顧客が定着する理由、仕組み化された業務、管理された数字があれば事業価値は高まります。「自分の事業に値段がつくか」という問いを持つだけで、日々の経営判断が変わります。
明日から使える実践ポイント
- 自分の事業をフロー売上・ストック売上に分けて書き出す
- 4分類(貸す/認める/消費・劣化/改善する)で既存事業を棚卸しし、ストック化の余地を探す
- 毎月の継続率・解約率を確認し、離脱理由を把握する
- 価格設定が利益と顧客納得感の両方を満たしているか見直す
- 自分がいなくても回る部分をマニュアル・テンプレートで増やす
- 「この事業を売るなら買い手は何を見るか」の視点で経営を棚卸しする
- 本・記事・講座・動画などのコンテンツをストック資産として長期活用する
こんな人におすすめ
- フリーランス・個人事業主として時間の切り売りから脱却したい人
- 毎月の売上が安定しない経営者
- 月額サービス・サブスク・会員制・継続支援モデルを作りたい人
- ジム・整体院・サロン・スクールなど継続利用型サービスの運営者
- 将来的に事業売却・事業承継を視野に入れている起業家
読んで感じた注意点
- 後半の「収益ユニット」「チューニング」はビジネス経験がないと抽象的に感じる可能性がある
- 前作『ストックビジネスの教科書』を先に読むと理解が深まる
- 読むだけでなく、自社の売上構造・継続率・解約理由を書き出して初めて価値が出る本
cortis出版代表としての視点
本書を出版ビジネスに当てはめると「1冊を作ること」ではなく「1冊から何が継続的に生まれるか」が重要です。Kindle出版は印税という継続収益を持ち、著者への信頼が問い合わせ・セミナー・講座・顧問契約につながれば出版は完全なストック資産になります。cortis出版では「本を作る」支援だけでなく「本をどう使って事業をストック化するか」まで考えた支援が今後のテーマです。
書籍情報
- 書名:ストックビジネスの教科書 プロフェッショナル
- 著者:大竹啓裕
- 出版社:ポプラ社
- 発売年月:2016年11月
- ページ数:287ページ
- ISBN-13:978-4591152430
- 定価:1,870円前後
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