2025年9月|SGE最新:Google「Web Guide」実験開始

Google検索のWebタブに試験導入された『Web Guide』のUI例。検索結果がAIのカテゴリ分けで整理表示され、上部に主要リンクが配置されたレイアウトのイメージ。
出典:theverge.com

Googleは、検索結果ページをAIでトピック別に整理する新機能「Web Guide」をSearch Labsで実験開始しました。まずはWebタブで有効化でき、段階的に「すべて」タブへの展開も予定されています。基盤にはカスタム版Geminiとクエリのファンアウト手法が用いられ、リンクの発見性と探索体験の向上が狙われています。

公開日:(JST) 最終更新: カテゴリ:SGE 最新ニュース

ニュース概要

要点を簡潔に整理します。

  • 名称:Web Guide(Search Labsの実験機能)。AIが関連トピックごとにリンクを整理。
  • 発表日:2025-07-24(Google公式発表)/The Verge報道は2025-07-24 19:44 UTC。JSTでは2025-07-25相当。
  • 提供:まずWebタブでオンにでき、学習状況に応じて「すべて」タブにも表示を拡張予定。
  • 技術:カスタム版Geminiクエリ・ファンアウトでクエリ理解と複数検索を並行実行し、適切なリンク群を提示。
  • 対象:Search Labsにオプトインしたユーザー(提供地域のLabs範囲内)。

公式発表の要点

Googleのプロダクトブログ(The Keyword)で示された主なポイントを要約します。

  • 狙い:検索結果ページをAIで再編し、従来見つけにくかった有益ページの発見を助ける。
  • 実装:Webリンクをトピック別にグルーピング。必要に応じて関連質問や説明も付与。
  • 段階提供:当初はWebタブ限定、将来的に「すべて」タブにも展開予定。
  • 技術的背景:カスタム版Geminiとクエリ・ファンアウトによる並列探索で関連性の高い結果を広く探索。

変更点/影響範囲

  • 従来の「10本の青いリンク」中心から、AI生成の見出し(カテゴリ)付きセクションで結果を配置。
  • ページ上部に主要リンクが少数固定で表示されるUI例が確認され、一次情報・良質ページへの導線が強化。
  • Labsのため、国・言語により提供状況が異なる点に留意(順次拡張が想定)。

よくある誤解

  • 「SGEの置換?」:Web GuideはLabs内の実験であり、AI Overviews(旧SGE系)とは役割が異なる。回答生成ではなくリンク探索の補助が主眼。

影響と背景(業界/ユーザー/SEO・UX)

本機能は、生成AIの直接回答で検索画面を占有するのではなく、リンク重視の探索導線を再評価する流れと位置づけられます。教育機関や公的機関などの信頼性が高いページ、網羅性の高いガイド記事は、AIカテゴリ内での露出機会が増える可能性があります。一方、薄い内容の寄せ集め記事はカテゴリ内で相対的に埋没しやすく、構造化・専門性・出典明記の差がより可視化されるでしょう。

実務ポイント(誰が/いつまでに/何を)

  • SEO担当(随時):主要記事の見出し設計(H2/H3)網羅性を点検。トピック別に拾われる想定で、関連小見出しと内部リンク網を補強。
  • 編集長(今月中):E-E-A-Tを示す著者情報・参考文献・更新履歴を整備し、カテゴリ化UIでの信頼性訴求を強化。
  • 広報(今月中):大学・公的機関・一次データへの被リンク獲得を企画。リンク重視のUIで効果が出やすい。
  • テクニカルSEO(今週):パンくず・目次アンカー・スキーマ(Article/FAQ)の整備で、情報の階層性を明瞭に。
  • 運用全般(随時):Labsの提供状況(地域・言語)を定点観測し、「すべて」タブへの展開に備えて計測設計を更新。

出典

▶ 2025年9月の最新マーケティングニュース特集 一覧はこちら